サイドローディングとは

サイドローディングとは、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末において、公式のストアアプリ（iOSはApp Store、AndroidはGoogle Playストア）を経由せずに、アプリをインストールする行為を指します。

サイドローディング活用の背景

サイドローディングは、公式のアプリストアにないアプリを入手するための手段となります。たとえば、ベータ版のアプリや、特定の地域でのみ利用可能なアプリ、もしくはカスタマイズされたアプリを使用したい場合、サイドローディングが必要です。また、アプリストアに対して高い手数料が発生する場合、開発者はこれを回避してサイドローディングを利用することがあります。サイドローディングはユーザや開発者に自由度を与えます。

Androidの場合

Androidでは、Google Playストアにないアプリや自作アプリをインストールできる柔軟性を求めてユーザがサイドローディングを利用することがあります。

iOSの場合

iOSの場合は、企業内で使用する専用アプリケーションや、開発中のアプリをテストする場合にサイドローディングが活用されます。

サイドローディングのセキュリティリスク

サイドローディングには多くの利点がある一方で、いくつかのリスクも伴います。最も大きなリスクは、セキュリティに関する問題です。

脆弱性やマルウエアが含まれている可能性がある

公式のアプリストアは、アプリが安全であるかどうかを確認するために厳格な審査を行いますが、サイドローディングはアプリの審査が行われている保証はありません。そのためアプリには脆弱性やマルウエアが含まれている可能性があります。

自動更新やサポートの問題

公式アプリストアを経由せずにインストールされたアプリは自動更新が行われません。アプリにバグや脆弱性が存在した場合、修正されたバージョンにアップデートするためには手動で再度インストールする必要があります。そもそもサポートが提供されていないこともあります。

サイドローディングは、アプリの入手性や自由度を高める一方で、セキュリティのリスクを伴います。サイドローディングを行う際は、開発元が信頼できるか、アプリの機能、ストア内の評判などを十分に確認することが重要です。