技術や仕組み

16 ラジオの制作をAIに任せてみた

16 ラジオの制作をAIに任せてみた
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蕏塚 昌大

大学院では物理学の国際共同実験に携わり、機械学習を活用したソフトウェアモジュールを開発。2017年に新卒として株式会社SHIFT SECURITYに入社。標準化エンジニアとしてWebアプリケーションやクラウドの診断をはじめとする各種セキュリティ診断サービスの標準化を推進。週末は庭の雑草抜きに勤しむ。好きな言葉は「根こそぎ」。

僕がいる会社では「今日の10分セキュリティラジオ」というインターネットラジオを放送している。
毎週4回、セキュリティニュースやトピックを取り上げるこの番組は、
社長がメインパーソナリティを務め、先日放送回数が1000回に到達した。
裏では台本の作成や収録が泥臭く行われ、多大な時間と労力を要している。
そこで、この作業をAIで自動化できないかというプロジェクトが立ち上がった。

まずは台本の生成を自動化することにした。週4回のうち土曜の配信では、
その週(月・水・金)の配信内容を10分にまとめる。
これまではその台本を人力で作成していたが、
各回の内容をまとめる作業は誰がやってもほぼ同じになる。
こうした反復的な作業は生成AIの得意分野だ。各回の台本があるので、
ここから週の振り返り用の台本を作るプロンプトを組み立てた。

具体的には、次のようなフォーマットでプロンプトを設定した:

インターネットラジオの各回の台本が入力されます。
次回配信でこれらをまとめて振り返るために、8000字以内の台本にまとめてください。

#前提:
- 入力の台本は3回分で、順に月水金の配信
- 振り返りで話すのは1人
- …

#台本フォーマット:
"""
では早速ですが、月曜の配信から振り返ってみます。
タイトルは『<配信タイトル>』です。
<配信内容の解説>
では続きまして水曜の配信を振り返ってみます。
タイトルは『<配信タイトル>』です。
<配信内容の解説>
では最後、金曜の配信を振り返ってみます。
タイトルは『<配信タイトル>』です。
<配信内容の解説>
"""

AIの生成した台本は、月曜の配信から順にタイトルと内容を振り返る形で書かれていた。例えば、

では早速ですが、月曜の配信から振り返ってみます。
タイトルは『脆弱性トリアージガイドラインの手引き』です。

日本セキュリティオペレーション事業者協議会(ISOG-J)が5月24日に「脆弱性トリアージガイドライン作成の手引き」を公開しました。このガイドラインは、組織が脆弱性に対して適切に対応するための優先順位付けを行う手引きです。特に、専門知識がない人でも迅速に判断できるように設計されており、関係者全体の意識を揃えることが期待されています。

では続きまして水曜の配信を振り返ってみます。

という具合だ。

このプロジェクトを通じて、AIがどれだけ実務の負担を軽減できるかを試している。
試行錯誤の末、少しずつだが確実に進展が見られるのは嬉しい。
これからも技術の進化と共に、さらなる効率化を目指していきたいものだ。

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