マネージドサービスとは、ITシステムがサービスを継続的に提供できるための管理(マネージ)をベンダーに委託することで成立するサービスです。
サービスを継続的に提供するためにはさまざまなことを考えなければなりません。
例えば、
・サーバーやネットワーク機器をどこに設置するか。
・設置場所は電源やネットワークが安定して供給されているか。
・故障時の対応はどうするか。
・どのようなOSやミドルウェアをインストールし、
それらに脆弱性が発見された場合セキュリティパッチをどう適用するか。
・自分たちが開発したソフトウェアをどう正しく配置して動かすか。
・そもそも「継続的に提供できている」ことをどうチェックするか。
・外部からの侵入や妨害といった攻撃にどう対処するか。
などなど
これらの少なくとも一部分を外部に委託する「マネージドサービス」を活用して、利用者自身が管理すべきことに集中することで、サービスの利用または提供に対する負担およびコストを軽減することができます。
一例としてクラウドで仮想マシンを借りるサービス(IaaS;Infrastructure as a Service)を考えてみます。この場合、「マネージドサービスとは」で述べたようなことのうち、「仮想マシンを継続的に動かす」ことについては、利用者は考える必要はありません。
一方で、その仮想マシン上に導入したOSやミドルウェア、ソフトウェアについては、利用者自身で管理する必要があります。この場合、仮想マシン自身の管理はクラウド事業者に委託し(マネージド)、OSより上の部分は自分たちで責任を持つ(アンマネージド)ということになります。同じくクラウドであるPaaS(Platform as a Service)やSaaS(Software as a Service)は、さらに広い範囲をマネージドにしたサービスだと言えます。
マネージドサービスを提供するベンダーのことを「マネージドサービスプロバイダー(Managed Service Provider; MSP)と呼びます。もちろんクラウド事業者はMSPの側面を持ちますが、それ以外にもクラウドと自社資産(オンプレミス)あるいは複数のクラウドベンダーをまとめて管理したいといったニーズに応える、あるいはセキュリティといった特定の切り口に特化するなど、さまざまなMSPが存在します。特にセキュリティ特化型のMSPはMSSP(Managed Security Service Provider)と呼ばれます。
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