DaaS とは Desktop as a Service の略称で「ダース」と読みます。パソコン端末を会社の自席においたり、ノートPCを持ち歩いて業務用の作業環境を構築している方がいるかと思いますが、DaaSでは「サービスとして」作業環境(デスクトップ)を利用します。
具体的なサービスとしては、 AWS の Amazon Workspaces や Azure の Windows Virtual Desktop などが挙げられます。似た概念として「リモートデスクトップ」や「シンクライアント」という概念があります。どちらも「手元の端末を通して遠隔地の端末を利用する」仕組であり、構築する際には物理的なパソコンやサーバの管理を意識する必要がありました。
一方、DaaSでは物理的なパソコンやサーバは意識することなく、「クラウド上にある作業環境」を手元の端末から遠隔で利用します。
DaaSの代表的な利点と注意点についてご紹介します。
これらの特徴は在宅勤務での業務環境の構築に適しているため、現在、DaaSが広く普及しています。
物理的なパソコンやサーバは購入から配送に時間がかかり、また、置き場所等の制約が生じます。一方、DaaSではそのような制約なしに即座に作業環境(=ユーザ)を増やせます。
ノートパソコンを紛失した場合、その中に保存しているデータは漏洩する恐れがあります。一方、DaaSでは処理やデータ保管をクラウド上で行うため、端末紛失時でもデータ漏洩の防止が容易になります。
DaaSはどこからでも利用できるという高い利便性の反面、不正アクセスへの注意が必要になります。不正アクセスされた場合、その作業者のデータだけでなく、その作業環境からアクセス可能な様々なデータやシステムが影響を受ける恐れがあります。
出社が必要なデスクトップ端末と異なり、DaaSでは時間と場所を問わずに組織の情報資産にアクセスできます。このため、不正操作などによる情報資産の侵害を防ぐための仕組が必要になります。
これらの注意点に対しては以下のような対策が挙げられます。
・ アカウントを含むクラウド環境の設定
・ 不正操作の監視・防止(CASB導入やSOCサービスの導入)
DaSSの利点と注意点を理解したうえで、必要なセキュリティ対策を行い利用していく必要があります。
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