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ダークウェブの歴史と詳細を解説|7割が知らない、ダークウェブ認知度

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目次
  • 今回の解説ニュース
  • ダークウェブの歴史と詳細

今回の解説ニュース

7割が知らない、ダークウェブ認知度

BBソフトサービス株式会社は6月11日、同社のオウンドメディアでダークネットの認知度に関する自社調査を発表した。(記事はこちら)


【お届けするニュースはサイバーセキュリティ専門ニュースサイト「ScanNetSecurity」の提供でお送りしています。】

ダークウェブの認知度について、総じて低いという調査結果が発表されています。ダークウェブの存在を理解した上で、インターネットの利用で気を付けるべきポイントについて説明します。

Webサイトの種類として、皆さんが検索エンジンからアクセスしている一般的なWebサイトの他に、ディープウェブとダークウェブと呼ばれるWebサイトがあります。ディープウェブとは、深層Webとも呼ばれる検索エンジンでは見つけることができないような対策をしているWebサイトです。ログインなどを必要として、不特定多数ではなく特定少数に対して情報提供することを目的としています。また、ダークウェブとは、ディープウェブの技術に加えて、特別な環境や方法を使わないとアクセスできないWebサイトです。漏洩したクレジットカード情報の売買やアクセス元の追跡回避など、匿名性を高めることを目的としています。

ダークウェブの認知度は全体の32%で、最も高い20代男性でも50%であったということです。

ダークウェブの歴史と詳細

ダークウェブは犯罪のために作られたものではありません。その歴史と詳細について説明します。

ダークウェブはダークネットと呼ばれる特別なプログラムと通信プロトロルで構成されたネットワークに存在しています。ダークネットの一つににTorと呼ばれるネットワークがあります。Torとは「The Onion Router」の略で、ネットワーク通信の接続経路を匿名化するためのソフトウェアです。Torで構成される通信方式をオニオンルーティングと呼び、匿名化するために「玉ねぎ」の皮のように何重にも暗号化することから、その名称がつけられています。

Torは犯罪のために開発されたものではなく、接続経路の匿名性を確保する目的で、オニオンルーティングの開発元であるアメリカ海軍調査研究所の支援によって開発されました。ちなみに、インターネットの先駆けであるARPANETもアメリカ国防総省が資金を提供し、いくつかの研究機関によってプロジェクトが行われていました。Torの支援は2004年に電子フロンティア財団に引き継がれましたが、2005年11月以降は同財団による支援は終了しています。

2009年ごろにビットコインなど匿名性の高い暗号資産が広まったことから、同じく匿名性の高いダークウェブとの組み合わせで、違法性の高い取引に利用されるようになりました。かつて、サイバー攻撃がホームページの改ざんなどで自己顕示欲を満たすことを目的としていた時代から、直接または間接的に金銭を窃取する目的に変わったことも、ダークウェブの歴史と深く関連していると考えられます。

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この記事の著者 セキュラジチーム

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