セキュリティの
学び場

SHIFT SECURITY セキュリティの学び場 技術や仕組み クラウド上のデータ保護のポイント

クラウド上のデータ保護のポイント

クラウド上のデータ保護のポイント
目次
  • クラウド上のデータにおけるリスク
  • クラウド上のデータ保護 と そのポイント

クラウド上のデータにおけるリスク

近年のクラウド活用に伴い、多くの組織がクラウド上に「データ」を保持しています。 クラウド上に保持されている代表的なデータとしては以下のようなものが例として挙げられます。

  • 利用クラウドサービスが保持するデータ
    • 送受信メール
    • 取引・顧客情報 等
    • その他、各種の文書ファイル
  • 提供クラウドサービスが保持するデータ
    • アカウント情報
    • 利用者が登録したデータ
    • 開発資産(ソースコード、基盤アカウント 等)

これらクラウド上のデータにおけるリスクとして、以下のような例が挙げられます。

  • 外部の攻撃者起因のリスク
    • インターネットからの不正アクセス
    • 安全でないネットワークでの盗聴
    • マルウェア感染端末によるデータ喪失、漏えい
  • 利用者起因のリスク
    • 操作ミス等によるデータ喪失
    • 正規利用者によるデータ共有、持ち出し

マルウェア感染に起因する事例としては WannaCry 等のランサムウェアや、Emotet 等の SaaS アカウントの窃取などがあります。一方、近年のリモートワーク普及に伴う急速なクラウド移行では「利用者起因のリスク」も高まっています。

従来では執務室環境や業務ネットワークで制限されていた利用者の行動が、リモートワークやクラウド環境では制御できない事による事例が見られます。

クラウド上のデータ保護 と そのポイント

クラウド上のデータ保護の施策としては以下のような例が挙げられます。

  • クラウド基盤・サービスのセキュリティ強化
  • 情報漏えい対策製品(DLP)の導入
  • MSS等によるセキュリティ監視の導入

いずれの施策をとる場合でも「導入するだけ」でなく「継続して運用する」事がポイントです。

例えば、初回のリリース時にクラウド基盤やWebアプリケーションの脆弱性を検査しても、その後の改修で脆弱性が混入する場合もあります。また、セキュリティの状況は日々変化しているため、同じシステムでも1年後にはリスクが異なる場合があります。このため、定期的なセキュリティ状況の把握と強化が求められます。

DLP等の製品についても、導入するだけでなく、それを日々運用することが重要となります。 DLPは通信データの特性等から「重要情報の持ち出しの可能性」をアラートします。このようなアラートは過検知を含む場合も多く、適切な運用には一定のスキルや体制が必要です。このため、SOCやMSS等の監視・運用支援サービスを組み合わせることも対策の一つとして挙げられます。

あなたの疑問を一緒に解決します!

解説してほしい用語や技術、仕組みについての疑問、
みなさまのクラウドセキュリティのお悩みに関して技術者が記事にして回答します!
ぜひご気軽にご投稿ください。

クラウドの脆弱性診断にご興味があるかたはこちら

著者 中村 丈洋

形式手法および高信頼ソフトウェアの研究に従事、博士号(工学博士)を取得。 2013年より株式会社SHIFTにてソフトウェアテスト支援ツール開発および非機能テストに従事。 SHIFT SECURITY の設立に携わる。同社では脆弱性診断手法とツール開発、およびセキュリティコンサルティング業務に従事。 2018年よりSHIFT SECURITY 執行役員に就任。現在に至る。

\ 記事をシェアする /

Contact

お見積り・ご相談など、お気軽にご相談ください

ご相談・ご質問はこちら

お問い合わせ

お見積り依頼はこちら

お見積り依頼

資料請求はこちら

資料請求

お電話でのご相談はこちら
(平日10:00~18:00)

TEL.050-5532-3255
サイトTOPへ