「メタストラクチャ」と「アプリストラクチャ」はクラウド基盤の論理モデルを表す言葉です。
IaaSと呼ばれるクラウド基盤では物理的なCPUやネットワーク等の「インフラストラクチャー」を仮想化し、サービスとして提供します。 この「仮想化されたインフラ」とそれを管理する仕組(Webコンソール や API 等)が「メタストラクチャ」と呼ばれます。
この「メタストラクチャ」上に構築されたアプリケーションやサービスが「アプリストラクチャ」と呼ばれます。クラウド基盤利用者(開発者)が利用する際には一般的に「メタストラクチャ」が最も低レイヤーの概念となります。
また、アプリストラクチャの中にはクラウド事業者が提供する基本アプリケーションも含まれます。 クラウド事業者が提供するアプリストラクチャとしては人工知能やメッセージングサービス等があります。 クラウド基盤利用者はこのような メタストラクチャ や アプリストラクチャ を利用して様々なシステムを開発・提供できます。
「クラウドの重大セキュリティ脅威 11の悪質な脅威」には「メタストラクチャ と アプリストラクチャ の障害」という項目があります。
クラウド事業者が提供する「メタストラクチャ」や「アプリストラクチャ」は一般的に高い信頼性を持ちますが、反面、利用者自身ではメンテナンスできず、障害が発生した際には基盤上のサービスの停止やデータ喪失等の重大リスクに繋がる恐れがあります。
このため、メタストラクチャ と アプリストラクチャ の選定においては「機能が成熟したサービス」や「ドキュメントが充実したサービス」等、信頼性を十分に吟味して選定することが重要です。 また、情報システムをクラウドサービスとして提供する場合、サービス利用者からの視点ではその「クラウドサービス」が「アプリストラクチャ」となります。
このような観点からも、クラウドサービスを提供する際には脆弱性診断や負荷テストのような信頼性評価と可視化、ドキュメントの提供等が求められます。
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