こちらの記事は、セキュリティ専門家の松野によるニュース解説ラジオ「今日の10分セキュリティラジオ」の放送内容を文字に起こしご紹介しています。
キヤノン株式会社とキヤノンマーケティングジャパン株式会社は8月1日、製品をネットワークに接続する際のセキュリティ対策について発表した。(記事はこちら)
【お届けするニュースはサイバーセキュリティ専門ニュースサイト「ScanNetSecurity」の提供でお送りしています。】ネットワークに接続する製品を安全に使用するためのセキュリティ対策についてメーカーから発表されています。今回は、ネットワークに接続される製品のセキュリティリスクとその対策について説明します。
今回の発表は、顧客が製品を安全に使用するために、セキュリティ対策と運用のポイントをまとめたものです。多くの製品は近年、ネットワークに接続して利用することが可能となっていますが、不正アクセス等のセキュリティ面のリスクが課題となっている背景があります。セキュリティ面のリスクを最小限にするためには、適切な設定および安全な環境で製品を使用することが必要です。
発表されているセキュリティ対策と運用のポイントは「設定時」「運用時」「廃棄時」「その他の注意事項」に分けて紹介されています。
設定時のポイントは「初期パスワードが設定されている場合は変更する。」など12項目。運用時のポイントは「最新のファームウエアを利用する。」など6項目。廃棄時のポイントは「廃棄時には、製品内に保存した情報や設定値を削除する。」の1項目。その他の注意事項のポイントは「製品をインターネットに接続する場合は、必ずルーター等を経由し接続してください。の1項目となっています。
最も優先度の高いセキュリティ対策として、管理者IDの設定とパスワードの変更が挙げられます。製品には、簡単に使い始められることを考慮して、初期パスワードが設定されていることがあります。初期パスワードはマニュアルなどに記載されている場合があるため、攻撃者を含む多くの人が知ることになります。よって、初期パスワードがそのまま使われていると、悪用されて製品から情報が窃取される可能性があるわけです。ネットワークにつなげた時点で、PCも製品も同じサイバー攻撃を受けるリスクがあることを認識しましょう。
今日の10分セキュリティラジオにて毎週月・水・金にセキュリティの最新ニュースを取り上げ解説を行っています。隙間の時間の情報収集にぜひお役立てください!
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