こちらの記事は、セキュリティ専門家の松野によるニュース解説ラジオ「今日の10分セキュリティラジオ」の放送内容を文字に起こしご紹介しています。
日本電気株式会社(NEC)はクッキー等の第三者提供について、情報を公開した。6月下旬に「NEC セキュリティブログ」のフッタ部分にリンクが追加されている。(記事はこちら)
【お届けするニュースはサイバーセキュリティ専門ニュースサイト「ScanNetSecurity」の提供でお送りしています。】Webサイトの利用者情報を送信している外部事業者を公開するようになったということです。今回は、利用者情報等を保存しているクッキーの概要と、クッキーの利用に同意するメリットやデメリットについて説明します。今回のブログは、クッキー等の第三者提供について、フッタ部分にリンクを追加し、情報を公開したというものです。クッキー等の情報を公開する目的として、Webサイトで収集している情報や、送信している外部事業者の情報を、利用者に対して可視化することが挙げられます。利用者情報等を送信しているサービス数は65件で、そのうち「広告・マーケティング」は52件、「アクセス解析」は6件、「必須」は4件、「同意管理」は1件、「機能性拡張」は2件となっています。
クッキーとは、Webサイトの利用者に関する情報を保存する機能の一つです。クッキーにログインしたことに関する情報が保存されることによって、繰り返しパスワードを入力する手間を省いてくれることができます。その他にも、SNSでどんな検索をしたかの履歴や、ECサイトでどんな商品をカートに入れたかなど、利用者に関する情報がクッキーには一定期間保存されます。
クッキーの利用に同意するメリットとして、利便性の向上や情報の最適化が挙げられます。
また、デメリットとして、プライバシーの問題や、パフォーマンスの問題が挙げられます。まず、クッキーの利用に同意することのメリットとして、ログイン情報の保存や、過去に閲覧した商品のおすすめ表示などにより、ウェブサイトの利用がより便利になることが挙げられます。多くのWebサイト利用者が、クッキーのメリットとして真っ先に挙げられる機能ですね。また、閲覧履歴に基づいて、利用者に合った情報を表示することで、利用者が求める情報に最適化することができます。これは、SNSなどに表示される広告などの機能として利用されています。
一方で、クッキーに保存された情報が漏洩すると、個人情報が盗まれたり、悪用されたりする可能性があります。また、多くのクッキーが保存されると、ブラウザがクッキーの情報を読み書きするために、動作が重くなる場合があります。
今日の10分セキュリティラジオにて毎週月・水・金にセキュリティの最新ニュースを取り上げ解説を行っています。隙間の時間の情報収集にぜひお役立てください!
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