こちらの記事は、セキュリティ専門家の松野によるニュース解説ラジオ「今日の10分セキュリティラジオ」の放送内容を文字に起こしご紹介しています。
一般財団法人日本サイバー犯罪対策センター(JC3)は8月7日、同センターの職員を装った不審な電話への注意喚起を発表した。(記事はこちら)
【お届けするニュースはサイバーセキュリティ専門ニュースサイト「ScanNetSecurity」の提供でお送りしています。】セキュリティ関連の職員を装った不審な電話について、注意喚起が発表されています。今回は、個人のスマートフォンからコンピュータウイルスがバラまかれる可能性と、自分のスマートフォンがコンピュータウイルスに感染していないか確認する方法について説明します。今回の注意喚起は、セキュリティ関連の職員を装った不審な電話があったというものです。
具体的な内容として、「あなたの携帯電話からウイルスがばらまかれている」、「サイバー保険に加入すれば保険金で被害者に補償ができる」などの不安をあおり、金品を要求するというものです。対策として、被害が疑われる場合は警察に相談するよう呼びかけています。なお、セキュリティ関連の組織がサイバー犯罪の被害等に関して個人への連絡や金品を要求することは一切ないということです。
コンピュータウイルスに感染したアプリをインストールすることが原因で、個人のスマートフォンからコンピュータウイルスがバラまかれることは、発生しうると考えられます。
スマートフォンに不審なアプリをインストールすることで、他のアプリやデータに悪影響を及ぼす可能性があります。その際に、スマートフォン自体がコンピュータウイルスに感染するように操作され、さらに再配布する端末にされてしまう可能性があります。また、その感染したコンピュータウイルスが自動的に連絡先へメッセージを送信したり、SNSに不審な投稿をしたりする可能性もあります。
自分のスマートフォンがコンピュータウイルスに感染していないか確認する方法として、スマートフォンがいつもと違う動きをしていないか、注意深く観察することが求められます。
スマートフォンがコンピュータウイルスに感染した兆候として、アプリの起動が遅く、フリーズしたり、通常よりもバッテリーが早く消耗されたりする可能性があります。また、自分ではインストールしていないアプリが勝手にインストールされたり、通常よりも多くの広告が表示される場合もあります。もし、本人が意図せず連絡先に対して勝手にメッセージが送信されていることの指摘を受けた場合は、コンピュータウイルスに感染した可能性を疑う必要があるかもしれません。
スマートフォンがコンピュータウイルスに感染しないための対策として、信頼できるアプリストアからのみアプリをインストールし、アプリの権限を注意深く確認する方法が挙げられます。不審なアプリをインストールさせることへの誘導は、フィッシングメールやSMSに記載されたリンクをクリックすることで発生する可能性があります。フィッシング詐欺に気を付けながら、必要に応じてスマートフォン用のセキュリティソフトを導入し、定期的にスキャンを行うなどの対策も実施しましょう。
今日の10分セキュリティラジオにて毎週月・水・金にセキュリティの最新ニュースを取り上げ解説を行っています。隙間の時間の情報収集にぜひお役立てください!
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