こちらの記事は、セキュリティ専門家の松野によるニュース解説ラジオ「今日の10分セキュリティラジオ」の放送内容を文字に起こしご紹介しています。
株式会社ジェーシービー(JCB)は9月1日、JCBを名乗る怪しいメール・SMSについて注意喚起を発表した。(記事はこちら)
【お届けするニュースはサイバーセキュリティ専門ニュースサイト「ScanNetSecurity」の提供でお送りしています。】カード会社を騙るメールやSMSについて、注意喚起が出されています。緊急性を煽るメッセージや、なりすましのメッセージへの対応について説明します。
今回の注意喚起は、カード会社の不正使用検知を装う内容の不審メール検知数が増加しているというものです。事例として、連絡先電話番号の再確認を求めるものや、不正利用の検知やカード利用の制限でロック解除を求めるものです。
対策として、不審なメールを受信した際は本文内のリンク先をクリックしたり、個人情報を入力せずに、当該メールを削除するよう呼びかけています。なお、カード会社はログインID、パスワード、カード番号、暗証番号等の個人情報の入力をメールやSMSで要求することはないということです。
緊急性を煽るメッセージが送られてきた際の対応として、慌ててリンクをクリックしたり、個人情報を送信しないことが必要です。理由として、緊急性を強調するメールやSMSは、フィッシング詐欺などの手口として利用されることがあるからです。
緊急性をあおるメッセージを受信した際は、まずは深呼吸をするなどして、冷静になりましょう。焦って判断すると、不意に危険な行動を取ってしまうことがあります。そして、送信元のメールアドレスや電話番号が正しいか、よく確認しましょう。知人や友人からのメッセージであっても、アカウントが乗っ取られている可能性も考えられます。
もし、メッセージにURLや添付ファイルがあっても、絶対にクリックしないようにしましょう。これらのリンクから、マルウェアに感染したり、個人情報が盗まれたりする危険性があります。その後、メッセージの内容について、自分でインターネットで検索などを行い、情報を確認しましょう。同様のフィッシング詐欺などの事例がないか、企業の公式サイトで注意喚起がされていないかなどを調べてみることも有効です。
緊急性を煽るメールやSMSは、詐欺に繋がる可能性が高いので、冷静に対応し、不審な点があれば、セキュリティの専門機関に相談するようにしましょう。
なりすましのメッセージが送られてきた際の対応として、メッセージは開かずに破棄することや、開いてしまった場合は被害が拡大しないように注意することが必要です。
まず、なりすましと気が付くことができたメールやSMSは開かずに、破棄することが求められます。知らない送信元やドメインから届いたメールやSMSは、たとえ件名や文面が知人や友人からのように見えても、安易に開かないようにしましょう。
もし、なりすましのメッセージを開いてしまい、リンク先で個人情報を入力してしまった場合は、被害の拡大を防ぐため、直ちに対応することが求められます。具体的には、パスワードを入力してしまった場合、すぐに変更することが必要です。二要素認証を設定していれば、IDとパスワードが漏洩しても、アカウントを守ることができる場合があります。もし、クレジットカード番号を入力してしまった場合は、カード会社へ連絡して対応を相談することが必要です。もし、パソコンやスマートフォンにセキュリティソフトが導入されていれば、マルウェアなどに感染していないか確認するようにしましょう。
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