こちらの記事は、セキュリティ専門家の松野によるニュース解説ラジオ「今日の10分セキュリティラジオ」の放送内容を文字に起こしご紹介しています。
一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は12月23日、モバイル端末を狙うマルウェアへの対応FAQを発表した。(記事はこちら)
【お届けするニュースはサイバーセキュリティ専門ニュースサイト「ScanNetSecurity」の提供でお送りしています。】スマートフォンなどモバイル端末を狙ったマルウェアが増加しているということです。モバイル端末のセキュリティで気を付けるべきポイントについて説明します。
JPCERT/CCでは現在、多数のモバイル端末のマルウェア感染を確認しているということです。また、モバイル端末を狙った攻撃に使用されている不正なWebサイトの報告件数も、直近で5,000件を超えています。
このような状況を受けて、JPCERT/CCでは、マルウェアへの対応についての質問をまとめて公開しており、不審なSMSの文章の一例や、偽サイトへアクセスした際の画面等も掲載しています。ご覧の皆さんであれば、スマートフォンはお持ちだと思いますので、多くの方にとって参考になる情報となっています。
マルウェアに感染すると、電話帳やSMSの内容が窃取されたり、フィッシングサイトへ誘導されたりします。
JPCERT/CCのホームページにマルウェアの機能が例として挙げられていますが、マルウェアに感染すると端末内の情報が閲覧されてしまう可能性があります。例えば、SMSの内容が盗聴されてしまうと、二段階認証の情報が窃取されてしまう可能性があります。マルウェアはSMSの送信もできる可能性がありますので、電話帳の内容と組み合わせて別の攻撃に悪用されてしまうかもしれません。
また、マルウェアに感染したスマートフォンをフィッシングサイトへ誘導させることができます。具体的には、オンラインバンキングやクレジットカードのアプリがインストールされていれば、フィッシングサイトを表示することによって、アカウント情報が窃取される可能性があります。
もし、マルウェアに感染しているかどうか不安な場合は、身に覚えのないアプリがインストールされていないかアプリの一覧を確認して、削除することを検討しましょう。
モバイル端末でマルウェアに感染しないための対策は、提供元が不明なアプリや構成プロファイルをインストールしないことです。
マルウェアへの感染はSMSによって誘導される「スミッシング」の利用が多いので、メッセージ中のURLはクリックしないようにしましょう。これは、一般的なフィッシング対策と同様です。
記事をご覧の皆さんも、常日頃スマートフォンを利用する機会が多いと思いますので、今一度お手元にあるスマートフォンの設定を見直してみてはいかがでしょうか。
今日の10分セキュリティラジオにて毎週月・水・金にセキュリティの最新ニュースを取り上げ解説を行っています。隙間の時間の情報収集にぜひお役立てください!
お見積り・ご相談など、お気軽にご相談ください
サイトTOPへ