こちらの記事は、セキュリティ専門家の松野によるニュース解説ラジオ「今日の10分セキュリティラジオ」の放送内容を文字に起こしご紹介しています。
医療用医薬品やワクチンなどを提供するサノフィ株式会社は8月28日、同社のデータベースへの不正アクセスについて発表した。(記事はこちら)
【お届けするニュースはサイバーセキュリティ専門ニュースサイト「ScanNetSecurity」の提供でお送りしています。】パソコンがマルウェアに感染したことで、データベースへ不正アクセスされてしまったということです。今回は、マルウェアの概要と、マルウェアに感染しないための対策について説明します。今回のインシデントは、海外の業務委託コンサルタントが使用していた個人用ノートパソコンがマルウェアに感染したことで、同社データベースの一部へ不正にアクセスされたというものです。
マルウェアとは、コンピュータやネットワークに侵入し、不正な動作を行い、利用者に損害を与えることを目的とした悪意のあるソフトウェアの総称です。マルウェアに感染した場合、感染したパソコンやスマートフォンを攻撃者が意のままに操ることができる可能性があります。
マルウェアには悪意のあるソフトウェアとして様々な種類があって、それぞれ特徴や目的が異なります。代表的なものとして、コンピュータウイルスは、プログラムやファイルの一部を書き換え、メールなどを使用して自己複製することで広がるマルウェアです。また、ランサムウェアはファイルを暗号化し、復号の代わりに金銭を要求するマルウェアの一つです。最近では、クリプトジャッカーと呼ばれる、暗号資産のマイニングを行うマルウェアも見られるようになりました。
マルウェアに感染することで、攻撃者にコンピュータが乗っ取られ、不正な操作が行われる可能性があります。具体的には、パソコンやスマートフォンに保存されているパスワードやクレジットカード情報などが盗まれ、不正利用される可能性があります。また、マルウェアがコンピュータのリソースを大量に消費し、パソコンやスマートフォンの動作が遅くなることがあります。
マルウェアの感染を防ぐためには、不審なメールやWebサイトへのアクセスを避けたり、定期的にソフトウェアのアップデートを行うことが必要です。今回のマルウェア感染経路について、詳細は公表されていませんので、あくまでも一般論として説明します。
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