こちらの記事は、セキュリティ専門家の松野によるニュース解説ラジオ「今日の10分セキュリティラジオ」の放送内容を文字に起こしご紹介しています。
株式会社シー・ビー・ティ・ソリューションズは7月7日、「日本の資格・検定」AWARDS 2023 の結果を発表した。(記事はこちら)
【お届けするニュースはサイバーセキュリティ専門ニュースサイト「ScanNetSecurity」の提供でお送りしています。】ITパスポート試験、略してiパスが最も注目された資格として選ばれたということです。iパスの概要と、IT資格を取得する効果について説明します。
特定のアクセスデータとユーザーによるアンケートを元に、最も注目・支持された資格・検定が、「総合アクセスランキング部門」「注目の資格・検定ランキング部門」「ユーザーが選ぶベスト資格・検定部門」の3つに分けてランキング形式で紹介されています。その中で「総合アクセスランキング部門」では、「iパス」が1位として表彰されており、iパスについて、「ITを正しく理解し、効果的に活用できる“IT力”が身につくため、情報技術に携わる業務に就きたい人や、情報技術を活用したい方におススメの資格」と紹介されています。
iパスとは、ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべきITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験として紹介されています。引き続き、iパスの公式サイトから引用して説明します。
具体的には、AI、ビッグデータ、IoT など、新しい技術や、アジャイルなどの新しい手法の概要に関する知識をはじめ、経営戦略、マーケティング、財務、法務など、経営全般の知識、セキュリティ、ネットワークなど、ITの知識、プロジェクトマネジメントの知識など、幅広い分野の総合的知識を問う試験です。
iパスは、セキュリティ分野に従事している人に限らず、幅広い業務で取得されているようです。
iパスの公式サイトで公開している統計情報によると、2023年4月にiパス試験を最も多く受験しているのは、非IT関連企業の営業・販売業務に携わる人で2238人でした。ちなみに、情報セキュリティ技術支援・管理・運用に携わる人は192人でした。
これらの数字から、iパスは、主にITやセキュリティの理解が不十分な人が必要な知識を補うために受験されており、セキュリティに携わる人はより高い専門知識を学んでいることが推測されます。
iパスなど、ITやセキュリティの資格を取得することで、組織のセキュリティレベルは向上することが期待されます。先ほど説明した通り、iパスの受験者には非IT関連企業の営業・販売業務に携わる人が数多く含まれています。彼らのセキュリティに対する意識が底上げされることで、結果として組織のセキュリティレベルが向上することも期待できます。
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